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夫婦間で大事な二つの心がけ。

 

先に説明したように、個性が大きく違う者同士が惹かれあい、結婚する。しかし、ぶつかるのも又、その個性の違いだったりします。お互いが、お互いの価値観を理解する努力が、結婚生活を維持するためには不可欠です。

とは言え、第三者が客観的にそれぞれの価値観の違いを整理してくれるわけではありません。自分達で、その作業をしなければならないのです。そして実はそれはとても難しい作業なのです。

その作業を進めるために、非常に有効な二つの心がけを、ご紹介しましょう。

是非、ご夫婦で共有して下さい。

 

 

1・ 不満を表現するときは「私は、」を主語にする。

 

相手に不満を感じたとき、二つの選択肢があります。我慢するか、我慢せずに不満を相手にぶつけるか、です。

前者を選択すると、事は荒立ちませんが、自分が持ちません。先の長い夫婦生活、いつか我慢しきれず爆発することにきっとなります。なので、後者を選ぶべきです。ただしこの時に一つだけ気を付けなければならないことがあります。それは、主語を「私は、」にして表現することです。

とかく人は、不満を相手にぶつけるとき、相手を主語にしがちです。「おまえは○○だ!」「おまえには○○な所がある!」といった感じに。でもこれでは相手は間違いなく反撃してきます。否定的に決めつけられて、反感を感じない人はいません。そしてこじれてゆくのです。

長く夫婦生活を続けるために、自分がどんな事に不満を感じるのかを、しっかり相手に伝える事はとても大切なことです。それはつまり自己表現をすることが大切だと言うことです。自己表現とは、相手を決めつけて言う事ではありません。あくまでも「私は、」から始まる表現であるはずです。

「私は、○○されると悲しくなります」とか「私は、○○をやって欲しくありません」とか、とにかく不満を表現するときは「私は、」を主語にする事をお互い心がけましょう。

 

 

2・ 相手の不満に共感すること。まずはオウム返しから。

 

相手が勇気を出して、不満をぶつけてきたときに、それを跳ね返してしまっては、相互理解が進みません。相手の不満を理解しようと努力する必要があります。

まずは、相手の不満をオウム返しに繰り返してみましょう。

「私は、○○されるのが嫌です。」と言われたら、「君は、○○されるのが嫌なんだね。」と言うこと。これが出来れば第一関門は突破です。その時は相手の価値観が理解できなくても、その繰り返しの中で少しずつ理解が進んでゆくはずです。

相手が勇気をだして発した不満を、軽んじる事無く、真摯に受け止めて、相手をより理解してゆこうという姿勢を、お互いが心がけましょう。

 

以上の二つの心がけだけで、格段に夫婦の相互理解は、円滑に進むようになります。

お互い好きになって結婚した相手です。是非「夫婦を続けてきて良かった」とお互いが思える日を目指して頑張りましょう。

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